Ⅳ.省エネ実践で、環境にやさしいエコライフのすすめ

Ⅳ-① 環境にやさしい住まい・暮らし方のすすめ
環境とは人類存続の基盤であります。それは、自然生態の均衡の下に成立し、かつ有限のものです。その基盤に人間が負荷を与え、人類存続の基盤である環境が損なわれ始めています。

将来世代へ持続可能な社会(SD:Sustainable Development) を引き継ぐために、私たちは、経済の開発、社会の発展とともに環境の保全と回復に努めなければなりません。その活動は、Think Globally Act Locally の理念のもと、行動は市民の人たちとともに、かつ、身近な日常の住まい・暮らし方をテーマに進めていくことが、実効性の面でも大切なことだと考えます。

私どもは、住まい・暮らし方に関わる仕事をしている者として、生活環境をデザインする者として、地球環境の保全という視点を欠くことはできないという想いで、今後も取り組んでまいります。皆さまもご一緒に、環境にやさしい住まい・暮らし方をすすめてみませんか。

そしてまた皆さまからも、新しい工夫や実践方法をご教示いただければ、とても嬉しく思います。

Ⅳ-② 進む地球温暖化と気候変動、資源枯渇
地球温暖化とは、大気中の温室効果ガス(GHG:Greenhouse Gases)の濃度が高くなることにより、地球表面付近の温度が上昇することを言います。GHGの代表である二酸化炭素(CO2)濃度が上昇した原因は、人類が産業革命以降、大量の石油、石炭、天然ガスなどの化石燃料を消費してきたことによるものであり、地球温暖化は、単に気温上昇だけでなく気候変動をもたらします。地球上の気候システムが変化することにより、水資源、生態系、気象災害、健康、食料供給など、さまざまな分野に影響が及びます。
地球温暖化防止対策には、緩和策(mitigation)と適応策(adaptation)があります。

緩和策の主なものは、エネルギーの供給段階で化石燃料への依存を低減させる等、エネルギーの利用段階で産業、交通分野、家庭などでCO2の排出削減対策が求められます。

適応策とは、人や社会、経済のシステムを気候変化に適応させ、悪影響を極力小さくしていくことです。
また、鉱物資源や化石燃料といった地下資源は有限であり、エネルギー供給の主要資源である化石燃料は、今の状態で使用を続けていくと、その可採年数は後、天然ガスが63年、石油46年、石炭119年とも言われています。そんな面からも、自然エネルギー(再生可能エネルギー)への転換が叫ばれているのです。

Ⅳ-③ 家庭で取り組める環境保全活動 ~循環型社会を目指して~
大量生産・大量消費・大量廃棄型の社会から脱却し、生産から流通、消費、廃棄にいたるまで、製品を効率的に利用しリサイクルを進めることにより、資源の消費を抑え、環境負荷の少ない「循環型社会」を形成することが急務となっています。

消費者に日常の生活を送る上で求められる行動としては、ゴミの発生抑制(Reduce)、再使用(Reuse)、再生利用(Recycle)の、それぞれの頭文字をとった「3R」があります。また、製品の長期間使用、再生資源および再生部品の利用の促進に努めるとともに、分別回収などに協力する責務が消費者には課せられています。
次は、家庭で使用する水のことです。

水は、家庭まで送られてくる間、取水、浄水、送配水の各過程において多くのエネルギーが使われています。また、下水処理や汚泥処理、河川へ戻す揚水ポンプなどにもエネルギーが使われています。したがって節水は、省エネルギーの観点でも重要なのです。

上水道と下水道の話をしましたが、もう一つ「中水道」と言われるものがあります。雨水や風呂の残り湯等の生活排水を指します。この「中水」を庭の散水や水洗トイレの用水等に利用することで節水に繋がります。

Ⅳ-④ 省エネ・光熱水費節約術
光熱水費の節約になる、省エネを実践するエコライフな生活上の工夫について述べます。
・LED電球に取り替える ・カーテンは遮熱機能付きにする ・電化製品のオフ時の待機電力消費を止める ・買い物にはエコバッグを持参 ・エアコンの温度設定は、冷房時は28°C、暖房時は20°Cに ・炊飯器の保温はOFFに ・お風呂は家族で同じ時間に ・洗濯はまとめて ・お風呂の残り湯は洗濯や洗車、散水に ・シャワーはこまめに止める、節水型(エアーイン)シャワーヘッドでムダを削減 ・給湯は高効率給湯器に ・古い家電はコスト増にも、新しい省エネ型家電への買い替えを ・冷蔵庫の中には詰め過ぎず、温度設定は高めに、扉の開閉はできるだけ時間を短く、回数も減らす ・テレビ画面の明るさ設定を下げる ・温水洗浄便座の温度設定は低めに ・食器洗い機で節水(手洗いよりも最大 1/10まで節水可能) 等々。
皆さまからも新しい工夫・方法をフィードバックしていただければ幸いです。